2月、鎌倉コミュニティのメンバーに誘われて、家族で逗子マリーナでのクルージングに参加してきました。今日はその半日の旅の話と、「経営者にとっての『雑談から仕事が生まれるコミュニティ』の価値」について書いてみます。
東京から1時間半。半日の小さな旅行ですが、海に出ると気分は完全にリゾートモードです。
今回参加したのは、経営者と企業役員クラスが集まる週末イベント。家族同伴で、子供も連れていく。仕事と私の境界がぼやけた、いかにも鎌倉らしい時間でした。1人法人で経営をしている身としては、こういうコミュニティが事業の土台に効いている実感があります。
東京から逗子まで、車で1時間半
土曜の朝、東京を車で出発。
横須賀道路を走って、逗子まで1時間半。海が見えてくると、車内のテンションが上がります。「海、見えてきた!」と子供が後部座席で叫ぶ。これは何度行っても、同じ反応をしてくれます。
逗子のあたりは、街全体に「ちょっとリラックスした空気」があります。湘南ほど派手じゃなく、鎌倉ほど観光地化されていなくて、ちょうどいい中間。地元の人と、リゾートに来た人が、いい比率で混ざっている街です。
クルーザー出航、海の上の景色
知人のクルーザーに乗せてもらいました。
逗子から江ノ島の方角へ、ゆっくり出航。冬の海は、夏の海とぜんぜん違います。波が穏やかで、空が高い。海の色も、夏のキラキラした青と違って、もう少し深い、青に近い灰色。
船の甲板に出ると、風が冷たいけれど、太陽が当たって意外と暖かい。ジャケットの襟を立てて、目を細めて、水平線を見る。
船の上で何もせずに、風に当たっているだけ——東京の仕事のことが、じわじわ薄まっていきます。
妻の船酔い、急遽クルーザーの運転を任される
出航してしばらくして、妻が早々に船酔いでダウン。船の中で休ませました。
気分転換にもなるからと、急遽クルーザーの運転を任されました。本格的な船舶免許の運転ではなく、プロの操縦士の横で、ハンドルとスロットルに触らせてもらう、というレベルです。
それでも、思った以上に難しい。波が来るタイミング、水流の読み、ハンドルの効き方。車とはまったく違う運転感覚です。
プロの運転手さんはさすがの手並みで、大型のクルーザーの駐車もピタリと決める。素人目にも明らかにレベルが違う。横で見ていて、思わず拍手してしまいました。何事も「プロ」と言われる人の手仕事には、観察するだけで学びがあります。
20分くらい運転させてもらって、妻のもとに戻りました。妻は少し回復していて、海の景色をぼんやり見ていました。
リビエラ逗子マリーナ、ヤシの木と海と2月
上陸後、敷地内のリビエラのプールサイドでランチを取りました。
冬だから泳ぎませんが、青いタイルのプールと、ヤシの木と、後ろに見える海。これだけで「リゾート」が完成します。
「ここは日本のどこか」と「ここは海外のどこか」の境界が、ふっと曖昧になる場所。視界に映るものだけで言えば、地中海沿岸のどこかのリゾートと言われても疑いません。
ランチは魚介を中心としたコース。地元の魚を使った前菜、パスタ、メイン。子供は最初は静かでしたが、デザートに出てきたアイスクリームで一気にテンションが上がります。
テーブルから見える海と、テラスのヤシの木の影。これが2月の景色だと信じられません。
雑談が、後日「仕事」に変わる構造
今回の同行メンバーが面白かった。鎌倉コミュニティだけあって、皆さん経営者や企業の役員クラスです。
船の上、プールサイド、車での移動中——どこでも自然と仕事の話になります。営業っぽい雰囲気は一切ないし、誰も売り込まない。ただの雑談として、自分の事業や最近の関心の話を交わす。
面白いのは、こういう雑談の中で出てきた話が、後日、実際の仕事につながる こと。
「あの時話してたあれ、ちょっと相談したいんだけど」「うちで困ってる件、御社で何かできない?」——こういう連絡が、数週間後に普通に来ます。営業会議でも、ビジネスマッチングサービスでもない、普通の雑談から、仕事が静かに生まれる。
今回も、メンバーの一人が「うちの業界で、こういう課題があってさ」と話してくれて、私が「それ、こういう切り口で考えると面白いかも」と返した話が、その後、実際のプロジェクトの形になりつつあります。
コミュニティの価値は、こういう「形にならない雑談」を、定期的に交わせる場があることです。Slackやメールでは、こういう話は生まれない。海風の中、プールサイドで、目的なく交わされる雑談だからこそ、出てくる話があります。1人法人で経営をしていると、こういう「弱いつながりの集積」が、事業のリードを意外なところから運んできてくれるんですよね。
夕日、半日の旅の密度
帰り道、逗子の高台に上がって夕日を見ました。
海に沈む夕日って、何回見てもいい。これは普遍的に良いもので、見るたびにそう確信します。
今日の夕日は、雲がうすく広がっていて、その雲がオレンジに染まっていました。空全体がグラデーションになって、海面に光が反射する。子供が「きれい」と言って、しばらく動きませんでした。
東京の高層ビルの間に沈む夕日と、逗子の海に沈む夕日は、別の生き物です。
夜には東京に戻っていました。
半日の旅でも、ちゃんとリセットできる。むしろ短いほうが、密度が濃い。
コミュニティから生まれる仕事は、ちょっと不思議なリズムで動きます。続けて顔を出していると、ある日突然、流れが来る。これは「狙って取りに行く営業」とは違う動きで、長く続けないと意味が出ない種類の活動です。だからこそ、忙しさを言い訳にせず、続ける価値があると思っています。
では、今週の連絡返しから、また動き出しましょう。
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